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栗村修「街の少年野球チームの監督」

Posted on: 2017.01.24
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金曜日に『JrIDE PROJECT』の活動の一環となる『TOJキッズ ウィーラースクール指導者講習会supported by JrIDE PROJECT』を東京・目黒の自転車総合ビルにて開催いたしました。

『JrIDE PROJECT』の現在の主な活動指針は『1.選手の発掘システムの構築』と『2.指導者の育成(トップレベルの選手などを指導するコーチではなくて子供たちに自転車の基礎や自転車競技の存在を伝える指導者)』の二つとなっております。

前者の『選手の発掘システムの構築』については、現在、きっかけの一つとして『バーチャルライド』の可能性を模索している最中であり、本格的なシステムが構築されるまではまだある程度の時間がかかるものの、引き続きチャレンジを続けていきたいと考えています。

一方、後者の『指導者の育成』 については、野球に例えると『街の少年の野球チームの監督』的な人材を全国に増やしていくことを目指しており、『ウィーラースクール』を全国で展開しているブラッキー中島氏と連携しながら、中学生以下の子供たちが自転車競技を知る『きっかけづくり』と、その年代の子供たちが 『やらなければいけないこと』及び『やってはいけないこと』などを同講習会を通じて探求していきたいと考えているところです。

現在、日本には『中学生以下』の子供たちの自転車競技への取り組み方についての詳細な指導用テキストなどは存在していない状況です。

もちろん、そういった子供たちを指導されてきた『個人』の方は国内にも何名かいらっしゃいますが、しかし、ノウハウが体系的にまとめられているわけではなく、結局は、『個人』の頭のなかに『感覚』として蓄積されてしまっている状態です。

どのスポーツにもいえることですが、子供の頃から『ガンガンやり過ぎてしまう』ことは心身ともに一定のリスクがあると考えられています。

ですから、本来は統計データなどを元に、『◯歳~◯歳はこんな頻度でこんなことをしながら◯◯を重点的に伸ばしていく』といったガイドラインが存在しているべきです。

もちろん子供によって大きな個人差があるわけですから、万人に当てはまるガイドラインをつくるのはまず無理でしょうが、それでも、それがあるのとないのとでは雲泥の差なのは間違いありません。

これらはすべて『ピラミッド』でいうところの『底辺部分』の取り組みになります。

頂上付近のカッコよくて目立つエリアとは対象的な活動といえます。

『バーチャルライド』にしても『指導者講習会』にしても目指しているものはすごくシンプルであり、とにかく社会のなかに『自転車競技に触れる機会を少しでも多く増やしていこう』という目的の上に成り立っています。

『楽しく』、『効率的に』、『才能を見つけ』、『その才能を逃さないように潰さないように』、ジュニアの後半やアンダー23といった本格的に競技活動に取組む年代へ繋げていくためのシステムをつくることが中長期的な視点でみるととても重要だと考えています。

引き続き、10年後、20年後の環境を変えるために、これらの活動を継続していきたいと思います。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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