栗村修「ブログのすすめ」

Posted on: 2016.12.19

2016年も残り2週間となりました。ブログの定期更新を自らに課したのは2010年の1月から(宇都宮ブリッツェン監督就任時から。ブログ自体はミヤタ・スバル監督時から開始しています…)。

定期更新をはじめて間もなく丸7年になりますが、『人間稼業』をやっていると、だれでも様々な浮き沈みに遭遇しますし、病気をしているときや怪我をしているときなど、様々なシチュエーションが日々訪れます。

『2日に1回』や『3日に1回』のブログ更新でも、定期更新を続けるのは本当に大変で、繁忙期などにはそれこそブログの更新自体が非常に大きなストレスの原因になったりもします(現在書いているブログは合計すると週4~5本になるので…)。

一時はブログを書くのが『本当に無駄なこと』だと感じたこともありますが、いまはそれなりに大きな意味があるのかな?と考えられるようになりました。

ネタに困ることは日常茶飯事、いつか書いたような記事になることもしばしば…

しかし、嬉しいときやノリノリの時だけ記事を書くのではなく、どうしようなく辛いときや、ブログどころではない時、失敗した時や恥をかいた時にもなんとかモチベーションを絞り出してキーボードを叩くことに大きな意味があると感じます。

ブログを定期更新するということは、ある意味で『信頼』を得ることに繋がります。

仕事関連の電話やメール(不特定多数の方からいただくSNSのメッセンジャーなどは除きます)などを放置した状態で自分のブログなどを更新することは、『ぼく適当です』 と言っているようなものであり、ブログを定期更新するということは、日常の仕事のやりとりもスピーディーにこなしつつ、大勢の方が読む以上は極力誤字脱字を減らし、更に日々の文章に一貫性を持たせ、そしてセンスも問われます。

頭の良い方ならブログを定期的に更新することがどういうことなのかを直感的に理解できるはずですし、その結果、自分自身や、自分が所属している団体や関連しているコンテンツなどのイメージを間接的に向上させることにも繋がっていきます(逆もまた然りですが…)。

もちろん、誰もがブログを書かなければならないとは思いませんが、日常が効率化され、考え方に一貫性が生まれ、そして、一日一日に責任を持つ、という効能を得られるので、フリーで仕事をしている方などは、まずは実践可能な更新頻度で書くことをはじめてみてはいかがでしょうか。

AUTHOR PROFILE

栗村 修 くりむら・おさむ/1971年横浜市出身。15歳から本格的にロードレースをはじめ、高校を中退し単身フランス自転車留学。帰国後シマノレーシングで契約選手となり、1998年ポーランドのプロチーム「ムロズ」と契約。2000年よりミヤタ・スバルレーシングで活躍した後、2002年より同チームで監督としてチームを率いた。2008-09年はシマノレーシングでスポーツディレクター。2010年より宇都宮ブリッツェンにて監督。2014シーズンからは、宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザーを務めた。現在は、一般財団法人日本自転車普及協会 主幹調査役につき、ツアー・オブ・ジャパン大会副ディレクターとしてレース運営の仕事に就いている。JSPORTSのロードレース解説をはじめ、競技の普及および日本人選手活躍にむけた活動も積極的に行なう。 筆者の公式ブログはこちら

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