ブエルタ第11ステージ 新城はクイーンステージを60位でフィニッシュ「体調が上向き、後半戦に向けて楽しみ」
9月2日、ブエルタ・ア・エスパーニャは第11ステージが行われ、今大会最難関の山岳ステージをアスタナのミケル・ランダ(スペイン)が制した。総合首位にはチームメイトのファビオ・アル(イタリア、アスタナ)が立っている。また、新城幸也は、中盤までメイングループで粘るも、18分遅れの60位フィニッシュしている。
MTB世界選手権に出場中の7年連続アジアチャンピオン、山本幸平選手が新城を激励に訪れた(Photo Miwa IIJIMA)
第11ステージはブエルタ最難関のクイーンステージ。6つの山岳が待ち構え、獲得標高5000m近くという138kmのコースで行われた。アンドラ公国ならではの目まぐるしく変わる天候で時より小雨がぱらつく天気の中でのレースとなった。
スタート9km地点から登りが始まる1級山岳で新城所属のチームヨーロッパカーのエース格、ローマン・シカーがアタック。そこに反応した選手たち13名でのエスケープが始まる。集団内では、単独落車などが多々あったものの、ペースを保って山岳を超えていく。
チームヨーロッパカーのローマン・シカー含む、 先行する選手たち(Photo Miwa IIJIMA)
3回目の1級山岳にかかると集団のペースが急にベースアップし、メイン集団もいくつかのグループに分かれていく。新城はメイン集団の中で、落ち着いて走る。
メイン集団で集中して山岳をこなしていく新城(Photo Miwa IIJIMA)
最後の1級山岳に入ると山頂ゴールにむけてレースは大きく動く。エスケープグループで生き残った選手の中からゴールまで残り8km地点でアスタナのミケル・ランダが単独アタック。そのまま逃げ切りステージを制した。
エスケープグループは後続から追い上げた山岳のスペシャリスト集団に吸収され、ローマン・シカーは18位でゴール。総合12位に付けている。
新城は後半の超級山岳まで粘るが、頂上手前でピエール・ローランとともに遅れだすと、すぐ前には、ツール・ド・フランスの総合優勝クリストファー・フルームらも遅れているのを確認。ピエールと2人で追いつき、6人でゴールをめざすが、最後の1級山岳に入るところで遅れだし、18分遅れの60位でゴールした。
レースを終えた新城は「昨日、最初の登りを試走したので、きつさをきちんと把握できていたのが良かった。休息日できちんと疲れが取れたし、今日は暑さもなかったので体調が上向きになった。明日から後半に向けて楽しみになるようなコンディションだ」と語った。
第12ステージは序盤から中盤にかけて2級山岳が設定されているが、ゴールまでは距離があるため、ゴールスプリントも考えられる173kmのコースで行われる。
第12ステージコースプロフィール
(記事:TeamEuropcar Miwa IIJIMA)