藤田征樹がロードレースで世界一!2015 UCIパラサイクリングロード世界選

Posted on: 2015.08.03

7月29日から8月2日までスイス・ノットウィルで開催された障がい者自転車競技、パラサイクリングのロード世界選手権で日本の藤田征樹(日立建機)が男子C3クラスのロードレースで優勝を飾った。終盤で逃げ、2位集団を1分以上引き離す快勝。ロード競技では初めて世界チャンピオンに輝いた。

参加46ヶ国。参加人数は289名+40名(パイロット)。今年の世界選手権の舞台はスイス・ノットウィルの陸上競技場をスタートとゴールにした特設コースだ。

大会2日目に行われたロードタイムトライアルでは、藤田征樹(C3)が安定した走りで5位。2位~5位までが僅差のレースとなった。また、鹿沼由理恵・和地恵美ペアはペアを組んで間もない中、10位。小川睦彦も同じく10位の結果となった。

ロードレースが開催されたのは、大会4日目。藤田征樹が出場したC3カテゴリーは、1周7kmのコースを8周回、合計56kmで争われた。レースは、序盤から各国の選手が何度かアタックする中、残り2周で藤田が絶妙のタイミングで逃げを成功させ、2位以下に1分以上の大差で金メダル。世界チャンピオンの証、レインボージャージ「アルカンシェル」を獲得した。

2008年の北京、2012年のロンドンとパラリンピック2大会連続でメダルを獲得、来年のリオデジャネイロパラリンピックでも活躍が期待される藤田。今年3月にオランダで開催されたパラサイクリング・トラック世界選手権では、3km個人追い抜きで銀メダルを獲得。1kmタイムトライアルでも4位と上位に入った。パラリンピック3大会連続のメダル獲得に向け、ロードでもトラックでも、世界大会で充実の戦いが続いている。

藤田は2度目の世界選手権優勝。1度目は2009年のパラサイクリングトラック世界選手権で1kmタイムトライアルを制している。

藤田が優勝をきめた大会4日目は、その他に、視覚障害女子タンデムに鹿沼由理恵・和地恵美(パイロット)が出場し、8位。タイムトライアルより順位をあげた。また、小川睦彦は、機材不良のためゴールできなかった。

(情報・写真提供:一般社団法人日本パラサイクリング連盟)

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