東京五輪へと繋げるマイナー競技のアクション。BMX競技におけるスポーツイベントのカタチ。

Posted on: 2015.04.30

一般社団法人YBP PROJECT(以下:YBP PROJECT)、日本ランニングバイク連盟などが主体となって開催するスポーツ・アウトドアイベント『第2回ACTIVE KIDS FESTA in TOKYOBAY ARIAKE(以下:アクティブキッズフェスタ)』が、4月25日、26日の2日間、東京有明にて開催され、6700名の来場者を集め、大盛況の中で幕を閉じた。

アクティブキッズフェスタは、東京五輪で複数の競技が開催される有明にて、未来ある2歳〜5歳のキッズが参加できるランニングバイク大会『ARIAKE KIDS CUP』をメインとして開催するスポーツイベントだ。

お昼のパフォーマンスショーでは、BMXの各競技の国内トップライダーたちが競技の垣根を越えて集結。イベントを多いに盛り上げた。


BMX競技の中で唯一の五輪正式種目BMXレースより、菊池雄選手がパフォーマンス


BMXフラットランドの世界チャンピオン佐々木元選手のパフォーマンス

イベントを主催するYBP PROJECTは、”楽しんだ分だけ日本代表のチカラになる”を活動のコンセプトとしており、今回開催したアクティブキッズフェスタもその一環として企画し、開催している。

運営者の狙いは、競技普及のアピールよりも前に、まずは来場者に楽しんでもらうこと。キッズやそのファミリーに、アクティブなきっかけを提供することを念頭に置いたイベント設計を心がけている。

この考え方をベースに、メインとなるランニングバイク大会の他に、逆バンジー、SUP(スタンドアップパドルボード)、ボールプール、スケートボード、キックボード、トライアスロン、アウトドアワークショップなど、

来場者に楽しんでもらうことが第一なので、自転車関連競技に限らず、様々な体験アトラクションをイベント会場に誘致している。

魅力あるアトラクションやイベントを用意することで、たくさんの来場者を集め、そのたくさんの来場者が集まっている舞台を用意した上で、普段はなかなか目にすることができないけれども、自分たちが魅力ある競技と信じているBMX・MTBをアピールする場所をつくっている。


BMXフリースタイル・パークより高木聖雄選手/フロントフリップ タック ノーハンドという高難易度の技を大観衆の中で成功させる。


BMX各競技が垣根を越えて集まり、たくさんのキッズとそのファミリーたちを盛り上げた。

メジャースポーツと違い、まだまだ認知が低い競技を軸にイベントを企画することは、自己満足になる恐れがあり、来場者にとってイベント自体の魅力が高まらなければ、BMX・MTBのアピールも独りよがりになってしまうリスクがある。だからこそ、イベントとして来場者が楽しんでもらうことを第一に発想し、魅力あるアトラクションを集めてイベントを開催している。

本イベントは、昨年11月の第1回、今回の第2回と、それぞれ約700名のキッズの大会エントリー者を集めており、ランニングバイク愛好者たちのからの注目度は抜群だ。

第2回目となった今回は、イベントの盛り上がりを聞きつけたテレビ東京系列の『ポケモンゲットTV』の番組取材が入り、5月10日に本イベントの中で行われたランニングバイク大会の模様が特集される予定だ。

2020年、五輪の誘致成功を皮切りに、マイナースポーツが、千載一遇のチャンスを手にしている。

このチャンスを、BMX競技におけるアクティブキッズフェスタのように、東京五輪に向け、自分たちの置かれた境遇をしっかりと捉えた上で、正しく着実なアピール活動を行うことで、マイナースポーツを脱皮する可能性を秘めているかもしれない。

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