三瓶将廣「ヨーロピアンカップ直前練習。世界選コース、ゾルダーBMXコース攻略に苦戦」

Posted on: 2015.04.03

ベルギー遠征中の三瓶将廣です。ベルギー国内での練習・観光から始まり、オランダ・パペンダルSXコースでの練習を終え、10日間の遠征も終盤に入ってきました。

そして昨日、今週末のヨーロピアンカップ大会会場でもあり、2015年世界選手権大会開催地でもある、ゾルダーBMXコースを視察・練習してきました。

◆大会会場はゾルダー・サーキット内

F1などで有名なゾルダー・サーキットですが、2002年にはUCIロードレース世界選手権大会が開催され、2010年からはシクロクロスワールドカップの会場になるなど、自転車競技にも積極的な施設となっています。

昨年春に完成したBMXコースもサーキットに囲われていて、コースの真横をレーシングカーやバイク、ロードレーサーも周回しています。その他にもパンプトラックや、ハイレベルなダートジャンプフィールドも隣接されていて、会場にいるだけで自転車総合施設な雰囲気を感じます。

そんな会場内に設置されたBMXレースコースで、今週末のヨーロピアンカップ第1−2戦、7月の世界選手権大会が開催されます。そしてそれをいち早く体験しようと、春休みというタイミングを利用して今回やってきました。

◆ベルギーチームと合同練習

大会1週間前からコースの貸切や練習などはできないルールがあるようで、遠征の前半はコースを使用することができませんでした。しかし、地元ベルギーチームは定期的な練習会があることを知っていた為、昨年のW杯アルゼンチン大会のチームマネージャーミーティングで、ベルギーチームと合同で特別に練習させてもらえる約束をしていました。

半年以上が経ち、その約束の日がなんと4月1日でした。エイプリルフールで本当かどうかわからないドキドキ感もありましたが、昨日無事にエリートと、チャレンジクラス(13−16歳)の2組にわかれ、それぞれ2時間ずつ練習をさせてもらえるチャンスが頂きました。

心配された天候も何とかもち、世界選手権用に手直しが加わったコースで練習。今年の世界選手権は4年ぶりのアウトドアコースで、ジャンプの長さ、高さ、深さ、どれをとっても高いスキルが要求され、さらにはコースビルダーが元フランス代表のトマスハモンに変わったことにより癖も違い、各選手苦戦です。

チャレンジクラスのみんなは予想を越えるコースの難しさに少し気を落としていましたが、それが予想されたから今回の遠征があるわけで、それに気づくと皆気を取り直しポジティブに練習が終えることができました。

◆練習以外でも様々な事に挑戦中

今回はエリート、女子、男子の3部屋にわかれ、各自自炊や買い出しなどを行い、普段は保護者がおこなうことを選手自らこなしています。

今後世界へ飛び立つためには「走るだけが全て」ではないことを中高生の今から理解していることが必要だと思っています。オフの時間は楽しくリフレッシュしたり、自転車を掃除したりそれぞれうまく共存する姿が見られています。

今朝はみんなの起床前に、自分自身もちょっとトレーニング!笑

◆いよいよヨーロピアンカップ本番

明日金曜日からは今回のメインイベントであるヨーロピアンカップが始まります。ジュニアとエリートクラスは、金曜日夜と土曜日夜にレースが行われ、チャレンジクラスは土曜日午後、日曜日午後となります。参戦メンバーは下記のとおりです。

男子エリート
松下巽、吉村樹希敢

女子エリート
朝比奈綾香

男子ジュニアエリート
山口大地

15-16歳ボーイズ
中井飛馬、佐宗恭、辻光太

15-16歳ガールズ
丹野夏波、畠山紗英

13-14歳ボーイズ
橋本颯馬

ライブ中継もあるので、お時間ある方は是非ご覧ください!
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AUTHOR PROFILE

三瓶 将廣 さんぺい まさひろ/川崎市出身。プロBMXライダーであり、一般社団法人SYSTEMATIC BMXの代表を務める。5歳からBMXレースを始め、中学校入学と同時に拠点を海外へ移し、これまで17年間18カ国にて、レースに取り組んできたライダーである。全日本選手権3連覇、2011年アジア選手権優勝。日本を代表するプロライダーの一人。現在、ライダー業の傍ら、BMX/自転車普及活動を目的に、一般社団法人SYSTEMATIC BMXの代表としても活動している。 筆者の運営する公式サイトはこちら

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