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宮澤崇史「自腹で買うシリーズ 〜サドル編〜」

Posted on: 2015.03.10
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私は自転車人生をほぼスポンサードいただいた物を使ってレースを行ってきた。もしかしたら、使用したグッズの数は少ないかもしれないし、これからどんどん色々な商品を試していきたいと思っている。昨年、自分自身で購入した「自転車選び」が大変好評だったので、今後もこの企画をゆっくりではあるが、進めていきたいと思っている。

さて、今回はサドル編

特に体に接する場所というのは感覚的な所で合う合わないを決めることが多い。例えば、触ることのないステムやクランク、ホイールよりも、ブラケットやサドル、ペダルはインスピレーションで好き嫌いが大きく分かれるだろう。

特にサドルは長い距離を乗る自転車においては、とても大事なアイテムだ。以前、フランスで尿道炎になってしまい、トイレで激痛に悩まされたことがある。トレーニングをやめたくない一心で悪化させてしまい、用をたすことさえできない状態になってしまった。

この時の救世主は『SMP』だった。

穴の開いている部分が大きいため、どこに座っても尿道を圧迫することはなく、どんどん治っていった事を覚えている。あまりに使いやすかったので、オリンピックに持っていったサドルだった。

そのかわり、坐骨が直で当たるため好き嫌いが分かれる。それと「独特な形状がポジションがでない」という人も見受けられる。逆に考えれば、座る位置をずらして誤魔化しが効かない為、ポジションが出しやすいサドルでもある!ということを思いつく人は実は少ない。

さて、そのほかにも『フィジーク』もよかった。

このサドルの座る部分のひし形が小さく、足を下しやすい。そして何より鼻先が長いので座る場所が広い。加えて軽量なサドルはダンシング時に自転車を振りやすいメリットが当時高かった。今でも多くのファンがいるサドルである事は間違いない。

最後に、『サンマルコリーガル』

このサドルは重いことで有名だが、未だにこれほど座りやすいサドルにあったことは無いというほどの安定感だった。高速巡航、低速走行、登りでも、しっかりと腰が落ち着くのである。

マリオチポッリーにが愛し続けたサドルという事が、使うきっかけになったのだがその虜になったのはフラセボ効果かもしれない(笑)。形状は未だにファンが多く20年以上も変わらぬ形だ。

この3つのサドルは特製が大きく違うのにもかかわらず、私にとってとても使い勝手の良いアイテムだったことが非常に面白い。サドルを決める上で、自分と同じような体格、同じようなポジショニングの選手が愛用するサドルはチェックが必要だ。

もちろん、体の使い方が変わればサドルのイメージも大きく変わることはあるだろう。しかし、何を気に入ってそのサドルなのか?というところまで観察することが出来たら、フィーリングの合うサドルが見えてくるのかもしれない。

AUTHOR PROFILE

宮澤 崇史 みやざわ たかし/1978年生まれ。イタリア在住自転車プロロードレーサー。高校生でシクロクロス世界選手権に出場、卒業後イタリアのチームに所属。しかし2001年、母に肝臓の一部を生体移植で提供し手術のハンディもあり戦力外通告を受ける。再びアマチュア選手としてフランスで活動し実績を重ね 2007年アジアチャンピオン、2008年北京オリンピック出場、2010年全日本チャンピオンになる。2012・2013年はカテゴリの最も高いUCIプロチームに所属。2014年のジャパンカップで現役を引退。 筆者の公式ブログはこちら

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