安藤隼人「心拍計の想い出とウェアラブル心拍計新時代」

Posted on: 2014.10.16

昨年くらいからウェアラブルディバイスの新商品が多くなり、心拍計計測も胸のバンドを巻かなくても手首で計測できるディバイスが登場し始めました。
http://www.mioglobal.com/Default.aspx

最近では、洋服一体型の製品も登場し始めました。
洋服ブランドのpoloとか
http://abcnews.go.com/Lifestyle/us-open-shirt-measure-heart-rate/story?id=25116837

C3フィットとか
http://www.ubergizmo.com/2014/10/docomo-c3fit-in-pulse-smart-shirt/

ちなみに、私がはじめて心拍計を使ったのは、20年前の高校1年生の時。トライアスロンジャパンで心拍計をつかったマフェトン理論を紹介していて強烈に欲しくなり、お年玉を使ってセイコーのパルスグラフを買いました。

パルスグラフは指先に光学センサーで脈波を拾い心拍数を教えてくれ、かつ当時としては斬新な大型ディスプレイを採用し、グラフで上昇傾向なのか下降傾向なのかを教えてくれました。当時はパソコンもまだ一般家庭に普及していませんでしたので、パルスグラフのデータをトレーニングダイヤリーに書き写していました。

心拍トレーニングで心拍数を管理しながらトレーニングをして、一番想い出に残っているのが、薩摩半島縦走という高校での学校行事として行われていた、45kmの耐久歩行(走行)行事です。朝7時に枕崎を出発して、特攻基地で有名な知覧を経由して鹿児島市内の平川がゴールとなる学校行事でしたが、パルスグラフをつけて心拍数を管理しながら走り、1番となりました。

たかが学校行事ですが、フルマラソン以上で標高差の激しいコースで、前半は165拍で抑えて入り、後半の登りで先行していた陸上部長距離メンバーを捉え、確か3時間20分台で走った記憶があります。

当時トライアスロンをしていましたが、5kmや10kmでは陸上部長距離にはかないませんでしたが、心拍計を使って客観的にペースをコントロールし、勝てた事で、心拍トレーニングに確信が持てた記憶があります。

ちなみに当時を思い出しルートラボにコースを引いてみました。最後の7km弱で300m下るのは結構殺人的なコースです。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=c3b71b5398fe0d0164568a872411804f

そんな想い出の心拍計ですが、パルスグラフは2004年に生産終了となっていましたが、今月エプソンから新しい心拍計がリリースされました。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20141002_669674.html

さすがのメイドインジャパンでGPSと光学心拍センサーを使いながら連続で20時間以上の作動と52gという重量は、ガーミンやスントと比べてもかなり競争力があるランニングウォッチだと思います。

測定精度は胸に巻き付ける電極式には若干劣りますが、常につけて装着感がないメリットは大きいと思います。ちょうどGPSウォッチをどれにしようかな・・と思っていたところに、想い出のセイコーエプソン製だったので、買わない理由はなさそうです!

AUTHOR PROFILE

安藤 隼人 あんどう はやと/1979年生まれ。鹿児島県出身。鹿屋体育大学体育スポーツ過程修士卒業。鹿屋体育大学自転車競技部元主将。オリンピック選手などのアスリートに対するトレーニング指導をはじめ、海外高所登山者への高所順応指導が専門。2013年にプロコーチとして独立。スマートコーチング主宰。 ◆筆者の公式ブログはこちら ◆スマートコーチングHPはこちら ◆スマートコーチングFacebookはこちら

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