ツール第12ステージ クリストフがグランツール初優勝。新城も調子は上向き「気を引き締める」

Posted on: 2014.07.18

17日、ツール・ド・フランス第12ステージは、3級・4級山岳が続く細かなアップダウンのあるステージで行われ、登りもこなすスプリンターやアシスト陣がレース終盤に残り、60名あまりの集団スプリントに。サガン、グライペルらの追随を許さず、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/カチューシャ)がレースを制した。また、新城所属のチームヨーロッパカーは、昨日の不調から一転、攻めるレースで見せ場を作った。


レース前チームバスの中で集中している様子の新城(Photo Miwa IIJIMA)

ツール・ド・フランス第12ステージは、日本でもお馴染みのワインの産地、ブドウ畑が広がるフランス南東部・リヨンの北に位置するローヌ県の丘陵地帯が舞台。レースは4級、3級山岳が交互に連続する185.5kmで争われた。


第12ステージコースプロフィール

新城幸也の所属するチームヨーロッパカーとしては逃げに選手を送り込みたかったが、スタート直後から始まったアタック合戦の末に形成された5名の逃げ集団には、メンバーを送り込むことができなかった。その後、逃げグループは、終盤まで最大5分近くのタイム差を保ち、レースが進んでいく。


逃げた5名の選手達(Photo Miwa IIJIMA)

終盤28km地点で逃げが吸収されそうになると、メイン集団をコントロールしていたチームヨーロッパカーからセリル・ゴチェと、ペリーグ・ケムナーの2名の選手がアタック。最後まで一人で逃げていたサイモン・クラーク(オーストラリア/オリカ・グリーンエッジ)に合流し、ゴール10km手前まで集団と30秒ほどの差を付ける。
 
しかし、ジャイアント・シマノやキャノンデールなどエーススプリンターで区間優勝を狙うチームの猛追により吸収され、集団ゴールスプリントへ。勝負は、今年、ミラノ~サンレモで優勝した、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/カチューシャ)がゴールスプリントを制しツール初優勝を飾った。

新城はタイム差なし。メイン集団の中、56位でゴールしている。


メイン集団内でゴールした新城(Photo Miwa IIJIMA)

「今日は、チームが果敢にチャレンジしたが、勝つことはできなかった。自分は最後までピエールの側にいる役目として、集団コントロールや、ボトル運びにまわった。いきなり暑くなったので、ボトル運びは重要。

でも、やっとツールらしい気候になって、問題なく対処できているし、これだけトラブルや落車が多い中、無事に走れている。引き続き、気を付けなければ!!」と語る新城。天候の回復とともに、チームも上り調子のようだ。

第13ステージは、序盤から、複数の丘をこえながら、終盤にカテゴリー1級を迎え、さらに、ゴールは今大会初の超級山岳の頂上ゴールとなる197.5kmの山岳ステージ。過酷な山岳ステージで、新城がどこまで粘り、山岳エースのピエールを助けることが出来るかがポイントとなる。

【第12ステージ結果】
1位 アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー/カチューシャ)
2位 ペーター・サガン(スロバキア/キャノンデール)
3位 アルノー・デマール(フランス/FDJ.fr)
4位 ミハエル・アルバジーニ(スイス/オリカ・グリーンエッジ)
5位 ラムナス・ナヴァルダスカス(リトアニア/ガーミン・シャープ)
56位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)    

【個人総合成績】
1位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア/アスタナ)
2位 リッチー・ポート(オーストラリア/チームスカイ)+2’23”
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター)+2’47”
4位 ロメン・バルデ(フランス/AG2Rラモンディアール)+3’01”
5位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.fr)+3’47”

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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