福島晋一「盛り上げる工夫」

Posted on: 2014.06.28

火曜日からフランス選手権に来ています。今まではもちろん全日本選手権に行っていたので、この時期にはフランスにいた事はないのですが、多くの人がキャンピングカーで家族連れで観戦に来たり、いい雰囲気です。

ツールドフランスの前にフランス人の調整の仕上がりが分かるから、盛り上がりますよね。

タイムトライアルは自分はトーマ ロストラン選手の後ろを走りました。彼は26位で終えました。期待された昨年世界選手権2位のヨハンは失速して12位。なかなか、難しいです。

昨日の夕食の会話が面白かった。レミー・ディグリゴリオがどこのチームが優勝候補かと聞かれて

「ルーベはない、ビックマットもない…ラポムも…俺がチーム外の人間だったら、ない。だけど、俺はチーム内の人間だから、優勝できると希望をもつよ。」なんて言っている。

本当に面白いやつだ。

コースは短い登りが2回あるコース。吹きっさらしの更地あり。細い街の中の区間ありの変化に富んだコースだ。

昨日のプレゼンは遊園地、フテュロスコープで行われた。沢山の観客、トライアルのチャンピオンのショーありの華やかなものだった。

連盟が運営するレースでこれだけの工夫があるのはいかにもツールの国だと、感心したが選手はみな早く帰りたさそうなので、そそくさと会場を後にした。

AUTHOR PROFILE

福島 晋一 ふくしま しんいち/岡山県出身 1971年生まれ。20歳からロードレースを初め、22歳でオランダに単身自転車武者修行。卒業後、ブリヂストンアンカーに所属し2003年全日本チャンピオンを獲得。2004年ツアー・オブ・ジャパン個人総合優勝、2010年ツールドおきなわ個人総合優勝。2003年から始めたチーム「ボンシャンス」代表に就任。2013年シーズンを最後に引退。JOCのスポーツ指導者育成制度でフランスのコンチネンタルチーム「ラ・ポム・マルセイユ」の監督として2年間の研修を経て、現在はアジアのロードレース普及を目指しアジアサイクリングアカデミーを主宰している。 アジアサイクリングアカデミー筆者の公式ブログはこちら

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