ジロ・デ・イタリア閉幕 新城幸也6度目のグランツール完走を果たす

Posted on: 2014.06.02

ジロ・デ・イタリアは1日、最終日、第21ステージを迎え、トリエステの周回コースでのスプリントを、ルカ・メズゲッツ(スロベニア/ジャイアント・シマノ)が制した。総合優勝はナイロ・キンタナ(コロンビア/モビスター)。新城幸也も無事完走を果たし、総合成績は128位。自身6度目のグランツール完走を果たした。


リラックスした様子で談笑しながら走る新城(Photo Miwa IIJIMA)


第21ステージ コースプロフィール

ジロ・デ・イタリア第21ステージのグランドフィニッシュを迎えるのは、スロベニアとの国境に面するトリエステ。

序盤に4級山岳はあるものの、ほぼフラットなコースと言うこともあり、昨日で完走の祝杯を挙げたチームも多かったようで、レースはトリエステに入ってからの1周7kmの周回コースまで、ゆっくりと進むかと思われた。

しかし、ペースの上がり下がりが激しく、周回コースに入る前からぐんぐんとペースが上がり、気の抜けない展開となった。


ペースが急に上がりだすと選手たちの表情が変わる(Photo Miwa IIJIMA)

数名の逃げが出来ては吸収される展開を繰り返しながらも、最後は集団スプリントとなったゴールを制したのは、スロベニア出身のルーカ・メスゲツ(ジャイアント・シマノ) 。母国との国境に面しているトリエステで最終ステージを制した。


総合優勝の証、マリアローザを手にしたのはナエロ・キンタナ(コロンビア/モビスター) (Photo Miwa IIJIMA)

無事にゴールした新城の総合成績は128位。今年のジロ・デ・イタリアを完走し、新城自身、6度目のグランツール完走を果たした。

「まずは、3週間応援ありがとうございました。皆さんの応援でツール、ジロと合わせて、6つ目のグランツールを走りきることが出来ました。これまでのグランツールの中で転倒が一番多い今年のジロで、ご心配おかけしましたが、元気です(笑)

怪我が続いた事もあり、自分の中で力をセーブしながら走ったステージがあったので、常に全開で出し切るというよりも、今回のジロは余裕を持って終えました。これはまだまだ続く今後のレースのためにも良かったと思います。まずは、しっかり怪我を治します。」

と、冷静に語った。昨日の山岳ステージのゴールの方が完走の実感があったのかもしれない。なお、新城の次のレース日程はまだ決まっていない。


昨日のゾンコランゴールでホッとした表情。新城のジロは終わった(Photo Miwa IIJIMA)

【第21ステージ結果】
1位 ルカ・メズゲッツ(スロベニア/ジャイアント・シマノ)
2位 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア/トレックファクトリーレーシング)     
3位 タイラー・ファラー(アメリカ/ガーミン・シャープ)    
4位 ナセル・ブアニ(フランス/FDJ.fr)
5位 ロベルト・フェラーリ(イタリア/ランプレ・メリダ)  
52位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー)
78位 別府史之(日本/トレックファクトリーレーシング)

【個人総合成績 最終結果】
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア/モビスター)
2位 リゴベルト・ウラン(コロンビア/オメガファーマ・クイックステップ)+2‘58”
3位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)         +4‘04”
4位 ピエール・ロ-ラン(フランス/ユーロップカー)     +5‘46”
5位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア/AG2Rラモンディアール) +6‘32”   
82位 別府史之(日本/トレックファクトリーレーシング) +2h58‘07”
128位 新城幸也(日本/ヨーロッパカー) +4h05‘01”

【ポイント賞 最終結果】
ナセル・ブアニ(フランス/FDJ.fr)

【山岳賞 最終結果】
ジュリアン・アレドンド(コロンビア/トレックファクトリーレーシング)

【新人賞 最終結果】
ナイロ・キンタナ(コロンビア/モビスター)

【大会オフィシャルページ】
http://www.gazzetta.it/Giroditalia/2014/it/index.shtml

(記事:TeamEuropcar PR Manager Miwa IIJIMA)

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