トライアル世界4位の寺井一希が全日本選手権3連覇を達成

Posted on: 2014.05.06

5月3日〜4日、長野県佐久市の佐久ミレニアムパーク内で自転車トライアルの日本一を決める、全日本トライアル選手権が行われ、エリート20インチは寺井一希が優勝。日本自転車トライアル協会が2012年にJCF傘下に入って以降、3年連続でこのカテゴリーを制した。また、エリート26インチでも寺井が優勝し、ダブルタイトルを手にした。

過去に、国際バイクトライアル連盟(BIU)主催による世界選手権で世界一に輝いた実績を持つ寺井一希。2012年から、国際自転車競技連合(UCI)主催の世界選手権に挑戦を始め、昨年は4位。惜しくも表彰台には届かなかった

今年も、引き続き世界一視野にいれて活動を続ける寺井は、「この後の世界挑戦を視野に入れて戦いたい。」とコメントし決勝に挑んだ。

迎えたエリート20インチクラス決勝。「今年は雪の影響もあり練習不足だった。」という、寺井の言葉通り、例年の圧勝劇にはならなかった。

「大きなミスがないように慎重にいったところが裏目にでてしまった。」という寺井は、小さなミスが重なり、ライバルに決定的な差をつけられずに、セクションをこなしていく。

しかし、後半から作戦を変更。大胆な走りに切り替え、わずか7ポイント(足をつくなどミスに付き加点される)でまとめて、3年連続となる日本一を手繰り寄せた。


エリート20インチ表彰式。26インチと同じ顔ぶれとなった。

また、今年からダブルエントリーが可能となり、26インチクラスにも出場した寺井は、予選1位の飯塚隆太(GOLD RUSH)との接戦を制し、ダブルタイトルを手にした。

優勝後、寺井は「少ない大会をこなしながら、しっかりと世界選手権にむけて準備を進めていきたい」として、昨年の4位を上回り、表彰台に上がる決意を口にした。

全ての自転車アスリートの憧れ、世界チャンピオンのみが着ることの許される虹色のジャージ「アルカンシェル」。その獲得に向けて、トライアルの熱きシーズンは、まだ始まったばかりだ。

【エリート20インチ決勝】
1位 寺井一希 チームハリケーン 15+7=22p
2位 飯塚隆太 GOLDRUSH 16+9=25p
3位 柴田泰嵩 GOLDRUSH 18+9=27p
4位 甘利大斗 トライアルチーム輪道 27+30=57p
5位 竹内康剛 無所属 30+30=60p 予選5位
6位 西崎勝也 無所属 30+30=60p 予選6位

【エリート26インチ決勝】
1位 寺井 一希 チームハリケーン 11+12=23p
2位 飯塚 隆太 GOLDRUSH 16+10=26p
3位 柴田 泰嵩 GOLDRUSH 21+17=38p
4位 西窪 友海 GOLDRUSH 27+24=51p
5位 藤原 涼平 関西大学関輪会 30+25=55p
6位 小松 龍一 HWC 30+30=60p

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