中川裕之「僕にとってのワールドカップ開幕戦」

Posted on: 2014.04.21

先週末は熊本県小国でRapha Gentlmen’s Race Oguniの撮影に取り組んできました。地味に二人でSLmediaをやっていますが、滅多な事では同じ現場に入る事がないYusuke Yamamuraとガッツリ三日間。

往復1500キロとグラベルもゴリゴリ完走して、僕のハイエースもあの意味不明なぐらいアツい温度の中の一員になれたかもしれません。裏方としての参加ですので偉そうな事は言えませんが、スタッフ、参加者、現地の皆様には大変お世話になりました。

京都の時にも痛感したのですが、これはお仕事というよりも、そこに参加できているというだけで喜びを覚えてしまう、摩訶不思議な達成感と豪快な疲労感を体験できる、貴重な週末でした。ここで撮影してきたスチルとムービーは、時期がきたらオフィシャルから公開されると思いますので楽しみにしておいて下さいね!

さて、すでに開幕している今年のワールドカップですが、遅ればせながら僕にとってもようやく開幕です。ちょいとオーストラリアまで行ってきます。開幕を日本で見るのはとっても辛かったので、ようやく現地に行ける喜びで、僕は今とてもシアワセです。

僕だけではなく、多くの日本人ライダーがこのケアンズを戦います。僕も少なからず現地の情報をお知らせしたいと思っていますが、こうやって日本の選手達が意欲的に参戦している今こそ、しっかりと、じっくりと、彼らのパフォーマンスに注目して欲しいと思います。誰も行かなくなっちゃったら、またワールドカップが海の向こうの、手の届かない夢みたいな存在になってしまうかもしれません。

この週末、土曜日がダウンヒル、日曜日がクロカンの決勝です。復活したアーロン・グィンはどんな走りをしているのか、自国開催できっと燃えているはずのサム・ヒル、ミック・ハナー、トロイ・ブロズナンらオージー勢、そしてインドネシアからも日本人ライダーの宿敵Popo Arioが参戦してきます。

アジパシの時からケアンズに行くぜ!と気合いの入っていた連中ですが、カメラマンも来ます。ただただ、ダウンヒルが好きで仕方ないインドネシア勢のこのアツさ、良いんじゃないでしょうか!?

それでは、あと8時間後のフライトです。始発の船と始発の飛行機で成田まで来て、乗り継ぎ12時間とはパンチ効いてます。

AUTHOR PROFILE

中川裕之 なかがわ・ひろゆき/'06年、大きな病気を乗り越える過程で写真を撮り始める。MTBレースを題材とする写真家として、国内はもちろん、世界選手権やワールドカップを追いかけて日々山の中で過ごしている。MTBのコアな部分にフォーカスした雑誌SLmの発行人。 筆者の運営する公式サイトはこちら

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